ダーシャのブログ

ゆるゆる生きてていいじゃない

梳くほどに髪がサラサラになる魔法の櫛を作った

私はファンタジーが好きだ。これは何もドラクエのようなファンタジー世界に限った話ではなく、古代文明や神話といった現在、自分の目で確かめることの出来ないもの全てにロマンを感じている。

魔法というものにも憧れがあった。自らの手で火をおこしたり、水を出すことが出来る。なんと素晴らしいことだろうか。しかし、それは実現不可能である。

ある時、なにか形見を残したいと思い調べていたところ、つげ櫛という櫛があることを知った。木で出来た櫛をヘアオイルに漬け込むことで油が滲み出る櫛であった。そしてそれは簡単に自作できるという。

原理は簡単でありながら、見るものには梳かすほどに髪がサラサラになるただの櫛。これはもう魔法である。私はそう感じると同時に、これこそが形見であると自作を決めたのであった。

必要なものは百均でだいたい揃う

つげ櫛を専門店で購入するとなると、結構な値段がする。しかし、簡単に自作することが出来る。

材料はこれだけである。ヘアオイルは薬局で買えるし、他は百均で揃えられる。

購入した商品

日本伝統のヘアオイルと言えば椿油なので、今回は黒ばらを購入した。女の家族分と自分用で4つのつげ櫛を作ることにした。

いざ作る。ヤスリがけがしんどい

購入した櫛にはニスが塗られているため、紙やすりでニスを剥がすところから始める。櫛の一本一本まで丁寧にニスを剥がすのはなかなかに面倒であった。

ヤスリがけした櫛

ヤスリがけが終わるとこのようになる。すこし色が明るくなった気がする。

ジップロックに入れた櫛

あとはジップロックにいれてヘアオイルに漬け込めば準備は終わりである。ここから一週間漬け込んでいく。

一週間漬け込んだ櫛

一週間たって乾燥させた櫛である。オイルが染み込み、良い色になった。

確かに髪がサラサラになる

作ったつげ櫛で髪を梳かすと、いい感じにまとまりが出来たように思える。これを家族に送ってプレゼントするつもりだ。

最近、異様に形見を残したくなったので衝動的に作ったのだが、なかなかに良いつげ櫛ができた。

まだ死ぬつもりはないが、定期的に形見を残すのは良いことだ。春休みにおばあちゃんと革細工でもしようかな。