老人見守りシステム・なぜ必要なのか
老人見守りシステム
高齢化社会においてさらなる福祉の充実が求められているが、労働人口の現象に伴う人手不足が問題となっている。そこで、IoTと呼ばれる全てのモノをインターネットに繋ぐことで、その問題を解決するために私は開発することにした。特に、LPWAと呼ばれるIoTのための低電力広範囲通信技術を用いる。
もう一つの理由として、核家族化が進み独居老人が増えた結果、孤独死が問題視されるようになってきた。私の祖母も長い間一人暮らしをしていたため、ニュースを見るたびに心配であった。ある日、祖母の昔からの友人が孤独死で発見された。心筋梗塞であった。誰にも助けを求めれずに死んだのである。祖母は普段どおりに明るくしていたが、その友人のことを話す時は酷く悲しそうな目をしていた。
祖母もいつか死ぬ。だが、早期発見で助かる確率のある病気では死んでほしくない。そう思ったため、高専で行っていた研究を引き継ぎ、脳梗塞や心筋梗塞になった独居老人を救うIoTシステムを作成することにした。
なぜ必要なのか
https://www.shougakutanki.jp/general/info/kodokushi/news/report.pdfを参考にした。
孤独死は増加している
人口推移のグラフであるが、日本では少子高齢社会が進みつつある。また、東京都内に限っても高齢者の孤独死は年々増加している。
孤独死の死因として一位に病死、二位に自殺となっている。 また、熱中症で死んでしまう老人も多くいる。
特に富山県では熱中症死亡者数は一位となっており、対策する必要がある。 心筋梗塞や脳梗塞といった突発的な発作を感知すること、熱中症を防ぐことができれば、孤独死を減らすことにつながると言える。
インターネットが無い老人宅がまだ多い
図を見ても分かるように、いくらインターネットがこれほどまでに普及しようともまだインターネットを持っていない人は大勢いる。特に高齢者になるほど多くなる。
既存のシステムでも見守りシステムは沢山出ているが、それらはスマホアプリ等のWiFiやLTEでネットにつながる環境を前提としたものが多く、老人宅に導入しようとするとコストが高くなると考えた。
また、いくらインターネットにつながっていても、私の母親のようによく分からずにスマホを使っているだけの人々はそれ以上に多いと感じている。
LPWAであるSigfoxを利用してどんな環境でも設置可能な、そして、コンセントに指すだけで複雑な設定無しで使えるデバイスを作成できれば、より多くの老人宅や賃貸住宅で導入できるといえる。
高齢者のインターネット利用率:NICTを参考にした。
老人受け入れを嫌う賃貸がある
高齢者が賃貸を借りれない問題が起きている。これは孤独死されると清掃費用であったり次の入居者が決まりづらかったりするからである。
事実、孤独死してから発見されるまでの平均日数は17日であり、これは死体の腐敗度合いからみても完全に腐敗が進行している。そのため、独居老人が住んでいる部屋は通常必ず清掃費用がかかるといえる。
また、独居老人がボケたことによる行動により近隣住民への対応に追われる管理会社もあるだろう。
そこで、このシステムでは老人のボケはじめを事前に感知する、そして、孤独死した場合に死体の腐敗が進行する3日以内に発見することで、賃貸業者が安心して老人にも貸し出せるように出来ると言える。
補足として、自殺者が出た場合に業者はその事実を部屋の貸出サイトに明記する必要がある。そして、その後二年間分の家賃減額による損害賠償を遺族にすることが出来る。しかし、孤独死の場合はサイトに明記する必要は無い分、家賃減額等の損害賠償を遺族にすることが出来ない。これは被害を与えたことが故意であったかどうかで判断されている。
開発に参加したい人はぜひ
今現在、エンド側としてラズパイに温湿度センサをつけて熱中症予防システムはできたので、次に音により孤独死を感知するシステム、ボケはじめのチェックをするシステムを作る予定です。pythonでデータをcsv出力して、適時Sigfox通信でクラウドにあげています。
クラウド側では、Sigfoxクラウドサーバに集められたデータをDjangoで作ったWebアプリに送って、スマホから見れるようにしています。今の所部屋の温湿度のみなので、熱中症アラートを表示したりするつもりです。
私も最近プログラミング始めたばかりの素人なので、知識ないけどやってみたい人でも大歓迎です。一緒に学びましょう。
知識ある人で優しい人いましたら、ぜひアドバイスやお手伝いして頂きたいです。お待ちしています。