ダーシャのブログ

ゆるゆる生きてていいじゃない

工場派遣で悲しくなった話

この度、私は初めて二日間の派遣バイトを行ってきた。コンビニのスイーツを作る工場だった。色々と学ぶことが出来たので記事にしようと思う。

初日はなんとなく終わった

一日目、私は送迎バスに揺られながらこれから向かう工場のことを考えていた。暖房がよくきいており、上着を脱ぎたいがギュウギュウの車内では身体もろくに動かせない。吐きそうになりながら、単純作業を乗り切れるかどうか頭を悩ませていた。

最初に長方形の鉄のトレイにクッキングシートを置いていく仕事をした。自分の速さで流していけるので鼻歌交じりに気楽に仕事が出来た。その後、焼いたケーキの上にビニール袋を置いていく仕事をした。隣のおばあさんがケーキをビニール袋に入れていくのだが、非常に気さくな人でおしゃべりするのが楽しかった。最後にスポンジケーキから円形の型抜きをさせられた。抜く順番を考えないと無駄なく型抜きが出来ないのだが、目の前のおじさんがグチャグチャに型を抜いていたので安心して型抜きが出来た。

非常に気楽な単純作業であり、特にしんどいこともなく一日目は終了した。しかし、時間が経つのは非常に遅く、今回は四時間だけであったがフルタイムで入るのは厳しいと感じた。

正直単純作業をなめていた

二日目、同じく狭くて暑苦しい送迎バスに揺られて私は工場へと向かった。昨日の内容を思い出しては、あの長い時間をどうやって耐えようか悩んでいた。頭の中では、ドナドナが流れ続けていた。

一日目とは異なり、ファミマのミニクリスマスケーキに蓋をカポッとはめて、シールを貼る仕事をした。隣には同じく派遣の女の人がシールを貼りきれなかったケーキにシールを貼り、最後のチェックをしてから異物混入センサに通すことになっていた。

流れてくるケーキに蓋をはめていく。両手でカポカポとすばやくはめれるようになり、所詮単純作業だからすぐに慣れることが出来たと思っていた。しかし、隣の女の人から注意が入る。どうやら蓋の内側にケーキがつかないようにしてくれとのことだった。

しかしこれが難しい。真上からはめるだけなのに、どうやってもケーキがついてしまう。私は非常に驚いていた。単純作業でさえも出来ないのか。女の人も私に注意することを諦め、黙々と作業をしている。えも言われぬ恐怖と悔しさで頭が一杯になった。しかし、時間は流れない。永遠とも思われる長い時の中で、自らの不器用さを目の当たりにしながら、耐え続けなければならなかった。そして、私は心に決めたのである。

単純作業をやらないようにしよう、と。

分かっておかなければならない

この気持ちを忘れないうちに書いておく。今まではセーフティネットとして、単純作業や期間工をやりながらゆっくり再起を図れば良いと思っていた。普通のバイトとしても、割りがいいし、案件は豊富にある。しかし、それは不可能であると知ったのである。私はろくに単純作業でさえ出来ない。また、時間がすぎるのが遅く耐えられない。ただでさえ気が滅入ってしまいそうだったのに、病んだ状態であればそれこそさらに悪化してしまう可能性もある。

もちろん、合う人合わない人がいるだけの話である。しかし、私はなんとしてでも避けなければならない。そう学べたこの二日間であった。

将来の自分に向けて。これからしばらくして、時給が良いからといって行こうか迷うときもあるだろう。やめておけ。お前に単純作業は無理だ。長い時間に耐えることは出来ない。忘れるな。人には向き不向きがある。接客も苦手だが、なんとかやれる。塾講師なんて一番会ってる。だから、単純作業くらい俺にも出来るはず。そうじゃない。お前には無理だ。絶対に辞めておけ。行くな。後悔する。落ち込むだけだ。以上。